動作の仕組み

RaySheetの動作の仕組みについて説明します。

データはどこにあるか

RaySheetの画面を見ると、いつもお使いのSalesforceのデータがExcelのような一覧表の画面で表示されます。あたかもSalesforceのデータが別の場所に複製されるように思われるかもしれません。実際には、RaySheetはSalesforce上に存在するデータを直接読み書きします。Salesforceの外にデータのコピーを作ることはありません。

graph TD; A(ユーザ) --> C{データの参照方法の選択} C -->|ブラウザでSalesforceのページを使う| E C -->|スマホのSalesforceアプリを使う| E C -->|ブラウザでRaySheetを使う| E E[Salesforce上のデータ]

アプリはどこで動いているか

はじめに、RaySheetはグレープシティのSalesforce組織で開発されます。開発が完了したソースコードは、セールスフォース・ドットコム社のセキュリティレビュー(審査)を経て、AppExchangeを通じて「管理パッケージ」として公開されます。これはスマートフォンのアプリが、審査を経てApp StoreやGoogle Playに公開される流れに似ています。

その後、お使いのSalesforce組織のシステム管理者がAppExchangeからお使いのSalesforce組織にインストールして使用します。つまり、RaySheetをお使いの組織にインストールすると、その後はお使いの組織で動作します。これはスマートフォンのアプリをストアからデバイスにインストールする手順に似ています。

次の場合を除いて、グレープシティがお使いの組織で動いているRaySheetにアクセスすることはできません。

  • グレープシティがRaySheetの更新を「転送アップグレード」と呼ばれるSalesforceの自動アップデートの仕組みで配信する場合。これは、スマートフォンのアプリのアップデートに似ていますが、基本的にアップデートを止めることはできません。Salesforceプラットフォームも自動的にアップデートされるため、RaySheetもSalesforceの新しいバージョンの対応や不具合修正のため、常にアップデートする必要があります。
  • グレープシティ サポートがリモートでサポートを提供するために、お使いのSalesforceの「アカウントログインアクセスのアクセス許可」を設定いただいた場合。

言い換えると、RaySheetを使うことでお使いのSalesforceのデータを他の組織のユーザに見られたりすることはありません。同様に、他の組織で使われているRaySheetの設定が、お使いのSalesforce組織に影響することはありません。

graph TD; A[Salesforceのログイン画面] B(A社のユーザがログイン) C(B社のユーザXがログイン) D(B社のユーザYがログイン) E(C社の開発者Dがログイン) F[A社のSalesforce組織] G[B社のSalesforce組織] I[C社のDさんの開発組織] J[A社のRaySheet] K[B社のRaySheet] M[DさんのRaySheet] A --> B A --> C A --> D A --> E B --> F C --> G D --> G E --> I F --> J G --> K I --> M

上の図によると、A社とB社そして個人開発者DさんのそれぞれのSalesforce組織とRaySheetの設定は影響を受けません。図の中央にあるB社の例のように、おなじSalesforce組織内でRaySheetを使う場合は、設定の共有が可能です。

RaySheetは組織単位でインストールおよびアップグレードされるため、B社のユーザXとユーザYは常に同じバージョンを使用します。

B社がSandboxを持っているとき、Sandbox上のRaySheetのバージョンはSandboxを作った時の本番環境の状態に基づきます。なお、Sandboxでは既定でレコードが複製されず、レコードIDも本番環境とは異なるため、RaySheetの設定は引き継がれません。

データの見え方はどのように決まるか

RaySheetはSalesforce上で設定されたセキュリティや権限にしたがって動作します。たとえば、あるSalesforceユーザに「取引先」の参照権限がない場合、そのユーザがRaySheetを使う場合も「取引先」を参照できません。

入力規則やレコードタイプといったSalesforce上の設定はそのまま動作します。

一方、ページレイアウトのように、Salesforce上で画面設定によって必須入力や項目の表示を定義している場合、RaySheet上ではその設定は動作しません。この場合、RaySheetが提供する必須入力などの設定を使用します。ページレイアウトの権限は、画面表示だけの権限であり、データにアクセスできるかどうか(読み書きができるかどうか)は別の権限だからです。

Excelに似ているが、Excelのインストールは必要ないのか

RaySheetは、グレープシティのもつExcelライクな画面を開発するためのソフトウェア部品(コンポーネント)の技術をもとに開発されています。このソフトウェア部品は、ソフトウェア開発者向けの市場で30年の実績があります。

画面の見た目はExcelに似ているかもしれませんが、Excelそのものではありません。Excelに似た画面をWebブラウザ上で再現しています。このため、Excelのインストールは必須ではありません。お使いのExcelにアドオンをインストールする必要もありません。組織内で複数のバージョンのExcelが混在していてもRaySheetの動作は影響を受けません。

画面の表示方法

RaySheetは、Excelライクな画面を提供するため「Canvas」というHTML5の技術を使っています。この技術は、GoogleマップでWebブラウザに地図を表示する仕組みと同様です。

なお、Salesforceに「Force.com Canvas」という似た名前の技術がありますが、これはRaySheetでは使われていません。

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