このページの内容はSalesforceのシステム管理者を対象としています。
RaySheetの「設定のエクスポートとインポート」では、Salesforceのシステム管理者がRaySheetの設定をエクスポートおよびインポートできます。
「設定のエクスポートとインポート」は、Salesforce組織間のRaySheetの設定を移行することを想定した機能です。本番/Sandbox/Developer組織間のRaySheetの設定を移行することができます。本番組織からSandbox組織への移行など、種類の異なる組織間でも移行することができます。
インポート操作は「インポートポリシー」に従って行われます。インポートポリシーの中には移行先の組織のRaySheetのすベての設定をクリアするインポートポリシーも存在します。その場合、インポートが開始されるとキャンセルできず、移行先の組織の設定およびワーク列のデータがすべて削除されます。 インポート操作は、インポートポリシーとそのプロセスを十分に理解してから行ってください。
インポート操作前の状態に戻すロールバックをすることができます。
設定項目 | 詳細 |
---|---|
機能の有効化と無効化 | 「RaySheetアプリの設定」と「組織の設定」の設定です。 |
オブジェクトの設定 | 「オブジェクトごとの設定」の設定です。 |
権限 | 「プロファイルとユーザの権限設定」の設定です。 |
表示できるオブジェクト | 「オブジェクトの表示と非表示」の設定です。 |
フォルダとお気に入り | 「オブジェクトモードとフォルダモード」の設定です。ユーザ単位でエクスポートおよびインポートができます。サブフォルダを個別にエクスポートおよびインポートすることはできません。最上位のフォルダを対象に選択することで、下位のサブフォルダも一緒にエクスポートおよびインポートされます。 |
ビュー | 「ビュー」の設定です。ビュー単位でエクスポートおよびインポートができ、ビューの共有状態を含めることもできます。 |
ワーク列 | 「ワーク列」の設定です。ワーク列単位でエクスポートおよびインポートができ、ワーク列の共有状態を含めることもできます。ワーク列のデータ自体はエクスポートおよびインポートの対象外です。 |
フォルダおよびお気に入り、ビュー、ワーク列は所有者が設定されています。エクスポートとインポートを行う組織間のユーザの対応付けはインポート時に指定します。指定された対応付けに従い所有者が設定されます。
RaySheetPageはエクスポートおよびインポートの対象外です。
ワーク列のエクスポートおよびインポートは、ワーク列の設定のみでありデータ自体は含まれません。- インポート結果により現在の組織のワーク列が削除される場合はそのデータも含めて削除されます。- ロールバック操作で一部のワーク列のデータが復元する場合がありますが、すべてのワーク列のデータが復元することは保証されません。
個人設定については移行先の設定をクリアするかまたはインポートファイルの設定とマージするかを選択できます。マージする場合は、同じ項目があった場合の動作について3つ選択できます。合計で4つのインポートポリシーを選択できます。インポート操作時に適切なインポート操作を選択してください。
# | クリア / マージ | 同じ項目があった場合 |
---|---|---|
① | 現在の組織内のすべての個人設定をクリアしてからインポートを開始する | - |
② | インポートするファイルと現在の組織の個人設定をマージする | インポートファイルの設定項目を優先する。 |
③ | インポートするファイルと現在の組織の個人設定をマージする | 現在の組織の設定項目を優先する。 |
④ | インポートするファイルと現在の組織の個人設定をマージする | どちらの設定項目も残す。その際、インポートファイルの設定項目は名称を変更する。 |
個人設定とは所有者を持つ「フォルダとお気に入り」、「ビュー」、「ワーク列」のことです。
組織の設定である「RaySheetアプリの設定」、「オブジェクトの設定」、「権限」、「表示できるオブジェクト」は移行先の組織の設定がかならずクリアされ、インポートファイルの設定になります。
各個人設定でインポート時の「同じ項目」と判定される条件は次の通りになります。
ビュー:
以下の条件に1つでも当てはまる場合は「同じ項目」と判定されます。
フォルダ:
以下の条件に1つでも当てはまる場合は「同じ項目」と判定されます。
ワーク列:
以下の条件に1つでも当てはまる場合は「同じ項目」と判定されます。
エクスポート/インポート操作後のビューとフォルダのIDはインポート元組織のIDと同じです。ただし、インポート先の組織に同じビューまたはフォルダが存在し、「インポートポリシー」で「④ どちらの設定項目も残す。その際、インポートファイルの設定項目は名称を変更する。」を選択した場合、IDが変更される場合があります。
インポート先の組織に同じビュー/フォルダ | インポートポリシー | 同じビュー/フォルダの判定 | インポート元ビュー/フォルダのID | 備考 |
---|---|---|---|---|
存在しない | - | - | 同じIDを維持 | |
存在する | ① | - | 同じIDを維持 | |
存在する | ② | 同じ名前/所有者/フォルダによる判定 | 同じIDを維持 | |
存在する | ② | 同じIDによる判定 | 同じIDを維持 | |
存在する | ③ | 同じ名前/所有者/フォルダによる判定 | - | ③の場合はインポートされない |
存在する | ③ | 同じIDによる判定 | - | ③の場合はインポートされない |
存在する | ④ | 同じ名前/所有者/フォルダによる判定 | 同じIDを維持 | |
存在する | ④ | 同じIDによる判定 | 新しいIDを割り当て(インポート元の組織のIDから変更される) |
設定項目 | 選択が必要な詳細 |
---|---|
フォルダとお気に入り | ・エクスポートするフォルダまたはお気に入り |
ビュー | ・エクスポートするビュー ・ビューの共有状態 |
ワーク列 | ・エクスポートするワーク列 ・ワーク列の共有状態 |
3. エクスポートが実行される。 4. エクスポートが完了すると、「RaySheet_YYYY_MM_DD.config」という命名規則でファイルがクライアント端末に保存される。
設定項目 | 選択が必要な詳細 |
---|---|
フォルダとお気に入り | ・インポートするフォルダまたはお気に入り |
ビュー | ・インポートするビュー ・ビューの共有状態 |
ワーク列 | ・インポートするワーク列 ・ワーク列の共有状態 |
4. インポートポリシーを選択し「次へ」をクリックする。 5. ユーザの対応付けを行う。姓名などからRaySheetが自動的に判別して候補を示すので対応付けを確認し、変更の必要があれば対応付けを修正する。対応付けの問題がないことを確認し「インポート」をクリックする。 6. 注意事項をよく読み、「OK」をクリックする。 7. インポートが実行される。 8. インポートが完了する。
最後のインポート操作直前の状態に戻します。
ロールバックはあくまで最後のインポート操作直前の状態に戻す機能になります。RaySheet設定の履歴やスナップショットをとりたい場合は、その都度エクスポートを実行し’.configファイル’を保持する必要があります。
ロールバックはインポートで選択した設定項目に対してのみ行われます。例えば、最後のインポートで「フォルダとお気に入り」、「ビュー」、「ワーク列」を選択した場合、ロールバックも「フォルダとお気に入り」、「ビュー」、「ワーク列」に対してのみ行われます。最後のインポート対象ではない「RaySheetアプリの設定」、「オブジェクトの設定」、「権限」、「表示できるオブジェクト」には影響がありません。
「最後のインポート操作前の状態にロールバックする」リンクから実行できます。
ロールバックに使用するバックアップデータを消去します。
バックアップデータとは、インポート操作直前に存在していた組織の設定(「RaySheetアプリの設定」、「オブジェクトの設定」、「権限」、「表示できるオブジェクト」)と個人設定(所有者を持つ「フォルダとお気に入り」、「ビュー」、「ワーク列」)です。この操作によりストレージの空き容量を増やすことができますが、ロールバックができなくなります。
「バックアップデータを消去してストレージの空き容量を増やす」リンクから実行できます。
「インポート履歴を見る」リンクからインポート履歴を参照することができます。
インポート履歴に表示される内容は次のようになります。
項目 | 詳細 |
---|---|
種類 | 操作の種類です。インポートまたはロールバック、クリアが表示されます |
日付時間 | 操作を実行した日付時間です。 |
状態 | 操作の状態です。成功か失敗が表示されます。 |
実行者 | 操作の実行者です。 |